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【レポート】令和2年度長崎にいいち会大忘年会【令和2年12月29日開催】



令和元年の夏に始まった長崎県内21市町村の公務員の集い「長崎にいいち会」は、令和元年の年末に県庁で開催された大忘年会に120名の参加があり、その後のコロナ禍においてもオンラインでの会合を不定期で行うなど交流を続けてきました。


そして去る令和2年12月29日(火)、昨年に引き続き大忘年会が開催されました。


昨年は長崎市(県庁)での開催だったので、今年は県北の中心都市である佐世保市での現地開催を企画しました。しかし、残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大により、リアル交流は中止となり、佐世保市のクリエイティブスペース「RE PORT」から配信を行うオンライン形式となりました。今回のテーマは「公務員の働き方について」。コロナ禍の年末で何かと忙しい状況ではありましたが、約50名の参加がありました。


今回はゲストに船木成記さん(一般社団法人つながりのデザイン)、松尾早希子さん(武雄市営業部農林課)、スピーカーとして村井保之さん(佐世保市企業立地推進局※長崎県から出向)、立花茂生さん(長崎県立大学准教授※総務省から出向)をお迎えしました。


ゲストスピーカートークとして、まずは船木さんから、学ぶ、働く、生きることを一連として考え、働き方の意義、問われる公務員のあり方などについてお話をしていただきました。行政職員に求められることとして、問いを立て、その問いを共有する力や、部分から全体の課題を発見する力、人と共に学び成長する心などが必要であることなど、強いメッセージが感じられるお話でした。


次に松尾さんより、武雄市役所で松尾さんと船木さんで取り組んでいる「里山資本ゼミ」の紹介がありました。地域資源循環による持続可能な農・里山の未来像を描くこと、住民主体・組織横断的な行政のあり方の模索、そして職員の力量形成を目指して所属横断型のゼミを始めたそうです。現場を知り、対話を重ねながら、これからの社会を支える行政職員として、チームで学んでいるとのこと。その結果、それぞれの職場でゼミでの学びを活かすことでの業務の向上、チームで学ぶことでの庁内連携の向上など、様々な効果が現れているとのことでした。そして、このゼミ活動が市長公認で業務の一環として実施されていることに大変驚きました。



立花さんのお話では、総務省時代に選挙に関わる仕事をしていたときの特殊な経験や、若くして地方自治体で管理職となった経験についてお話いただきました。組織の中で一番偉いのは「鉛筆を持っている人(=担当者)」であり、彼らがちゃんと働けるように周辺環境を整え、何かあった際には責任を取ることが管理職としての役割であるという言葉が印象に残りました。


村井さんのお話では、これまで村井さんが経験されてきた多種多様な業務について佐世保市の中尾さん(佐世保市職員ながらRE PORTの代表理事)との対談形式お話いただきました。県のスタートアップ支援施設である出島交流会館内に新たにオープンしたコワーキング施設「CO-DEJIMA」では、村井さんのこれまでの経験や個性を生かすことで独自性のある施設に仕上がったことなど、公務員の仕事の幅を感じることができました。



ディスカッションの最後には船木さんより、公務員の仕事で一番大事なことは「人の命を守ること」という熱いメッセージをいただきました。年末のこの時期に、改めて自分たちの仕事の意義、重要性について再認識できたことで、新年に向けてモチベーションを高めることのできる良い機会となりました。


今年はオンライン開催で様々な制約がありましたが、佐世保市の地元事務局や参加いただいた皆様のおかげで有意義な会が開催できました。ゲストの皆様、スピーカーの皆様、そして地元事務局として尽力いただいた佐世保市の皆様、本当にありがとうございました。


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