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【レポート】令和7年度長崎にいいち会大忘年会【令和7年12月27日開催】

全景
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ご当地紹介コーナー
ご当地紹介コーナー
内田社長講演
内田社長講演
西社長講演
西社長講演
那覇市古謝副市長
那覇市古謝副市長
集合写真
集合写真

1.開催概要

  • 日時:令和7年12月27日(土)14時〜17時

  • 会場:長崎県庁食堂「シェ・デジマ」

  • 参加者:約50名(会場+オンライン)

  • プログラム: 【14:00〜14:05 開会・あいさつ】

    【14:05〜14:30 ゲストトーク】

    • チョーコー醤油株式会社 代表取締役社長 西 英一郎 様

    • 株式会社インテックス 代表取締役社長 内田 信吾 様

    【14:30〜15:00 ご当地テーブル紹介】

    司会が会場内のテーブルを巡り、名産品などを紹介します。

    【15:00〜16:00 ショートプレゼン大会】

  • まとめ:伝統企業の知恵から、民間企業の挑戦、そして行政の新しいリーダーシップまで、「変化への対応」と「繋がりの創出」という共通のメッセージが浮かび上がった。​


2.全体講演会振り返りレポート


キーワード:伝統・革新・そして「繋がり」の未来へ


​(1)講演・挨拶の全体像


​今回の4名の登壇内容は、それぞれの立場から「いかにして組織や地域の価値を次世代へつなぐか」という問いに対する答えが提示された。


(2)3つの共通キーワード


​ア.伝統を「守る」から「活かす」へ


  • ​チョーコー醤油は、伝統の味を守るために最新の「FSSC22000」を取得し、海外へ目を向けている。

  • ​インテックスは、活版印刷という長崎のルーツを重んじつつ、それをデジタルアーカイブ(電子書籍)へと昇華させている。


  • 両者とも、形を変えることで本質(ブランド)を守る姿勢が共通。


イ.組織の「壁」を壊すコミュニケーション


  • ​鈴木市長が提言した「飲み会や忘年会も含めたインフォーマルな繋がり」と、古謝副市長の「勉強会を通じた職員の越境」は、どちらも**「公式な場以外での繋がり」がイノベーションの土壌になることを示唆。


 ​ウ.行動力の重要性


  • ​インテックス社長の「一歩踏み出して見える二歩目」という言葉や、古謝副市長の「総務省→無職→ベンチャー→副市長」という異例のキャリアは、「まず動くこと」が状況を打破する唯一の手段であることを物語っている。


​(3)総括


  • ​本講演会を通じて得られた最大の学びは、「自組織の殻に閉じこもらず、異なる分野の人と混ざり合うこと」の価値。

  • ビジネスのヒント: 長崎の歴史(本木昌造など)や食文化は、他地域(沖縄や海外)から見れば非常に魅力的なコンテンツであり、商社やIT、行政と連携することで更なる付加価値が生まれる可能性がある。

  • 今回の講演会は、チョーコー醤油(伝統と挑戦)、インテックス(文化のアーカイブ)、鈴木市長(横の繋がり)、古謝副市長(組織を飛び出す力)と、一貫して「繋がり」や「変化への対応」が共通テーマ。


(4)今後に向けた考察


  •   鈴木市長や古謝副市長が提案するように、まずは組織の枠を越えた「交流会」や「勉強会」に参加し、横のネットワークを構築することが、各企業の課題(人材確保や販路拡大)の解決に繋がる。



 2.個々の挨拶や講演内容レポート


(1)長崎市の鈴木市長あいさつ


​鈴木市長は、自身の国(内閣官房 地方創生推進事務局)での経験を振り返り、地域を活性化させるための組織のあり方とネットワーク構築の重要性を語った。


​ア.「外」との繋がりが組織を強くする


  • ​自組織の中だけで完結せず、「組織の外の人」と積極的に繋がることが、新たな視点や変化を生むために不可欠であるという考えを示した。


イ.地方創生の現場を支える「多様な人材」


  • 地方創生総括参事官時代のエピソードとして、地方創生事務局は地方自治体からの派遣研修員によって成り立っていた実態に言及した。

  • 多様な地域から集まる人材との関わり(お世話)を通じて、「現場のリアルな声」が政策を支えていることを実感された経験が現在の軸になっている。


ウ.「横の繋がり」が地方を創る


  • ​地方創生を実現するのは、役職や組織の壁を越えた「横の繋がり」。

  • ​堅苦しい場だけでなく、飲み会や忘年会といったインフォーマルな場も活用し、互いに本音で情報共有を行うことが、結果として地域を良くする強いネットワークになると、コミュニケーションの大切さを強調された。


​エ.まとめ


  • 官僚としてのキャリアを持ちながらも、形式的な会議以上に「人と人の生身の繋がり」を重視する、市長の現場主義で柔軟な姿勢が伝わるメッセージであった。


(2)那覇市の古謝副市長あいさつ


総務省から民間、さらには選挙出馬という異色のキャリアを経て、現在の「那覇市役所の組織改革」に情熱を注いでいる様子が伝わった。


​ア.波乱万丈のキャリアとバイタリティ


  • ​古謝副市長は、エリート官僚としての道に留まらない、非常にユニークな経歴の持ち主。

  • 経歴:総務省退職後に民間企業を経験し、沖縄での国政選挙出馬も経験。

  • ​不屈の精神:「無職」の期間も経験した上でベンチャー企業に勤め、現在は副市長という立場から市政を担っている。この多様な経験が、従来の公務員像に捉われない発想の源泉となっている。


イ.組織を活性化させる「飛び那覇」の活動


  • ​那覇市役所の若手・中堅職員を中心に、組織の枠を超えた勉強会コミュニティを立ち上げている。飛び那覇(飛び出せ那覇市職員): 立ち上げから2年で、15人の幹事とイベントには50人が集まる規模に成長。

  • ​DXの最前線: 生成AIを駆使し、一瞬でポスターを制作するような高いスキルを持つ職員も現れている。

  • ​多様な人材の宝庫: 琉球舞踊(りゅうぶ)の跡取りなど、一芸に秀でた面白い職員が多数在籍していることを紹介。


ウ.地域を越えた交流への期待


  • ​長崎と那覇の交流: 長崎の皆さんに対し、いつか那覇市のユニークな職員たちと交流の場を持ってほしいという願いを語った。

  • ​鈴木市長と同じく「組織の外への広がり」を重視し、長崎にもまた「遊びに行きたい」という親愛の情を示して締めくくった。


​エ.まとめ


  • 行政の枠組みを「勉強会」や「遊び」の感覚で軽やかに突破しようとする、新しい時代のリーダー像が示されている。



(3)チョーコー醤油株会社西社長講演


「現状・課題・未来への戦略」の3つの軸で要約。伝統を守り、変化に適応する経営を実践。


ア.組織体制と事業の現状


  • ​チョーコー醤油は、製造・販売・運送を分社化し、効率的な体制を構築。

  • 強固な製造基盤: 3つの工場を持ち、世界基準の食品安全規格**「FSSC22000」**を取得。品質管理への高い意識。

  • 市場の広がり: 長崎県内(35%)だけでなく、県外(65%)が売上の大半を占めており、全国9拠点を通じて広域に展開。

  • ​製品力: 総製品数は1050種類に及び、「かけぽん(年間120万本)」のようなメガヒット商品を有する。


​イ.直面している2つの大きな課題


  • ​社長は、持続可能な経営のために解決すべき「食」と「人」の課題を挙げられました。

  • フードロス問題(3分の1ルールの壁):製造から賞味期限までの期間を「卸・小売・消費者」で3分割する商習慣により、期限内でも廃棄リスクが生じる現状がある。

  • 対策: 廃棄せず、フードバンクや子ども食堂へ提供することで社会貢献に繋げている。

  • 人材の確保:「会社は永続するものだが、人には定年がある」という視点から、特に若年層(20〜30代)の減少を深刻に捉えている。


ウ.商品開発と海外展開の展望


  • ​「美味しい笑顔のその先へ」という理念のもと、攻めの姿勢を崩していない。

  • ​開発のこだわり: 新商品には最低1年以上を費やし、伝統的な醤油だけでなく「でんりゅう(ポケモン。長崎の指定ポケモン)」商品の開発にも注力している。

  • 海外戦略(中国中心):現在は中国市場をメインに、ドレッシングや「かけぽん」が人気ですが、価格は日本国内の約3倍で展開。

  • 今後の形: 自社での直接展開だけでなく、国内商社と連携して「トン単位」の大量輸出を目指し、海外事業を成長の柱に育てる意欲を示した。


エ.まとめ


  • 1000種類を超える多品種展開を行いながら、世界基準の品質(FSSC22000)を維持し、余剰在庫を社会還元に回すという「誠実なものづくり」の姿勢が印象的な内容。


(4)株式会社インテックス内田社長講演


世界各地を渡り歩いた経験からくる広い視野と、印刷業の枠を超えて「長崎の記憶」を守ろうとする強い志が伝わった。印刷から「価値ある記録」の継承へ。

ア.異色の経歴が育んだ行動力


  • ​社長は1980年代後半からイギリス、イスラエル(ガザ地区含む)、インドなど世界40カ国を巡るという、非常にアクティブなバックグラウンドを持っている。

  • ​信条:「とにかく動くこと。一歩踏み出すことで初めて二歩目が見える」という、実体験に基づいた行動主義を大切にされている。

  • ​座右の銘:吉田松陰の言葉「諸君、狂いたまえ」を引き合いに出し、常識に囚われない情熱と行動力の重要性を説く。


イ.印刷業界の危機と「付加価値」への転換


  • ​コロナ禍を経て、印刷需要が半減するという厳しい市場環境の中、単なる印刷業からの脱却を図っている。

  • 守るべき価値: 印刷物を単なる紙としてではなく、「記録に残すこと」「知的資産・無形資産を伝えること」に本質を見出している。

  • ​産業のハブ: あらゆる産業と接点を持つ印刷業の強みを活かし、顧客のニーズに合わせた付加価値の提供を目指している。


ウ.長崎のアイデンティティをデジタルで残す事業


  • ​長崎の文化や歴史を「ブランド」として再定義し、未来へつなぐプロジェクトを推進。

  • 長崎イーブックス: 県内21市町の広報誌を網羅した電子書籍プラットフォーム。バックナンバーのデータベース化は、地域にとって極めて価値の高い「アーカイブ事業」であると定義。

  • ながさき百景: 長崎の街自慢を形にする活動。今後は市内だけでなく県内全域へイラスト展開を広げる意欲を持っている。

  • ​活版印刷の聖地: 日本の近代活版印刷の祖・本木昌造を「長崎ブランド」として捉え、その伝統を大切にされている(市役所の名盤など)。


​エ.まとめ


  • 印刷不況という逆風を「情報をアーカイブし、価値を再構築するチャンス」と捉え、長崎への深い郷土愛をビジネスに昇華させている点が非常に印象的。




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